甘える vs 甘やかし、バランスを取る秘訣とは?

息子が3歳になり、幼稚園の年少さんになりました。娘ももうすぐ1歳で、最近は伝い歩きが上手になってきました。

二人ともすくすく育っていますが、最近は息子のメンタル面が安定していないようです。息子からしたら環境の変化と、妹の誕生で心中穏やかではないでしょう。

幼稚園生になったとはいえ、まだまだ赤ん坊と子どもの間のような時期。反抗してみたり、甘えてみたりと、あの手この手で親の気を引こうと息子なりに必死です。

育児に関する本や記事を読んでいると「甘えるのは発達に重要である」とあります。自己肯定感が高まり、思いやりにもつながると。しかし、甘やかしすぎてしまって、他人のことを考えられないわがまま坊やになっても困ります。

さて、ここで問題が。「甘える」と「甘やかし」はどう違うのでしょうか?バランスはどのようにとるのがよいのでしょうか?

まずは「甘える」と「甘やかし」の線引き

敵を知り己を知れば百戦危うからず。まあ別に敵がいるわけではないのですが、まずは「甘える」と「甘やかし」の違いをはっきりさせましょう。違いを理解して、自分の行動を省みることができれば、きっと育児の質があがるはずです。

■甘える
「甘える」とは、信頼している人に自分の思いや要求をさらけだすこと。
…(中略)…
■甘やかし
「甘やかし」とは、先回りしたり、子どもの要求に振り回されたりしている状態。

モンテッソーリ 教師あきえ. モンテッソーリ教育が教えてくれたこと「信じる」子育て (p.78). すばる舎

つまり例を挙げると以下のようになります。例は、我が家で実際にあることから考えました。

「甘える」の例
・一人でご飯を食べれるけど、親の膝に乗って食べようとしてくる。
・眠い時に、親にくっつこうとする。

「甘やかし」の例
・子どもが出したおもちゃを親が代わりに片づけてしまう。
・子どもがテレビを見たいと言って泣き叫んだときに、親が許可してしまう。

バランスをとるための行動指針

自立してほしい、自分でできるようになってほしいという気持ちから、突き放してしまうこともあると思います。ですが、そこはぐっとこらえて、「甘える」ことをまず受け入れましょう。

そしてやるべきことは“手伝うこと”です。

 子どもが大人を頼ったり、大人に甘えたりしてきたときには、ぜひ「あなたのやることを手伝いますよ」のスタンスで子どもの思いを受け止めてあげてください。

モンテッソーリ教育が教えてくれたこと「信じる」子育て (p.79). すばる舎

・一人でご飯を食べれるけど、親の膝に乗って食べようとする。
 × 一人で食べなさいと言う
 〇 隣に座って一緒に食べようと言う

・眠い時に、親にくっつこうとする。
 × 妹を抱っこしてるから我慢しなさいと言う
 〇 妹も寝かせながら三人で寝ようかという

ここで重要なのは、子どもの要求をそのまますべて叶えているわけではないということ。何でもかんでも要求に応えていたら、それは「甘やかし」になってしまいます。

まとめ

以下、この記事のまとめです。

  • 「甘える」のはヨシ! 「甘やかし」はほどほどに。
  • 親は人生の先輩として、あなた(子ども)を手伝います!
  • なんでも願いが叶うわけではないということを教えるのも親の役目

牛のつぶやき

三歩進んで二歩下がる。子どもも大人もそんなもん。そんなにすぐは成長しないよ。牛の歩みのようにゆっくり行きましょう。牛の歩みも千里。

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