大人と子どもでは体の大きさも作りも違うので、できること/できないことがあるのは当たり前です。ですが、子育てをしているとどうしてもそういったことは忘れてしまいがちです。
そこで、てぃ先生の本で子どもの体のつくりに関するおもしろいことを知ったのでご紹介します。
子どもとよく遊んだり、子育てしている人に、何かヒントが与えられる記事になっていれば幸いです。
子どもの視界は大人の約60%しかない
子どもが食事中にテーブルに身を乗り出してコップを倒してしまったり、遊びに夢中で何かにぶつかってしまったりすることありますよね。
うちの息子(2才)もよくやります。注意力が足りなかったり、何か気を取られてしまったんだろうと思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。
子どもが人や物にぶつかったときに「ちゃんと見なさい」といった言葉が投げかけられるけど、じつは見ていないのではなく、「見えていない」ことが多い。
てぃ先生. 子どもに伝わるスゴ技大全カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ! (p.163). ダイヤモンド社.
6歳で視野は左右90度、上下70度。(大人は左右150度、上下120度)
交通安全の「右見て、左見て」の首振りが大きいのは大げさではなく、本当に見えていないから。
両手で目の端を少し隠してみると分かりますが、視界60%って結構見づらいです。
よく息子が探しているおもちゃが足元にあることに気づかず、他のところを探し始めることがあるのですが、納得がいきました。そもそも足元が見えていないんですね。
大人が気を付けてあげること
視野が狭いということが分かったところで、大人はどんなことに気を付けてあげた方が良いでしょうか。
まずは、何かにぶつかったり、倒したりしてしまっても反射的に叱らないことです。そもそも見えてないのですから、子どもには悪気も落ち度もありません。何が悪いかも分からないのに叱られても、子どもも「よくわからないけど叱られた」と思うのが関の山です。
叱るよりも、叱らないですむ環境づくりを心がけましょう。例えば、倒れにくいコップを使うとか、ぶつからないように部屋を片付けておくとか。もちろんどうしようもないことも多いので、あくまでもできる範囲で、ですが。
それと交通安全には十分気を付けましょう。視野が狭いということは、車に気づかずに飛び出してしまう可能性が、物理的に大人よりも子どものほうが高いということです。
まとめ
以下、この記事のまとめです。
- 6歳で視野は左右90度、上下70度。(大人は左右150度、上下120度) →約60%
- 何かにぶつかったり、倒したりしてしまっても反射的に叱らない
- できる範囲で叱らないですむ環境づくりをする
牛のつぶやき
今回は視野(視覚)の話でしたが、おそらく味覚、聴覚、触覚にも同じように大人と子どもで違いがあるんだろうなぁ、と思いました。おもしろい違いが分かったら、また紹介したいと思います。